アーサナ(ヨガのポーズのこと)の実践を続ければ、
健やかな体が自然と培われていきますね。
でもそれだけじゃないんです。
ヨガをしたことのある方は感じたことがあるかと思うのですが、
ヨガをした後って心も体も整った、正しい場所に戻った、
という感覚がありませんか?
この心も体も整った、正しい場所に戻った、という感覚。
これを持ちながら生きることは気持ちよく、自分自身が満たされていくのもわかります。
人は満たされているとき、
ありのままの自分を受けいれることができます。
苦手なこともある、
イライラしちゃうこともある、
決して完ぺきではない。
そんな、
ありのままの自分「まるごといいよ」ということができる。
できないことや苦手なことが、どうしてもできるようにならなかったり…
できるようになることが自分にとっての正解ではなかったり…
自分に×(バッテン)をつけたり怒りが込みあげたりするかもしれません。
ヨガを実践して「ありのままの自分と仲良くなる」ことで
そんな自分も自分のなかにあるネガティブな感情も
全部ひっくるめて「まるごといいよ」といえるようになります。
ヨガをすることで「ありのままの自分と仲良くなれる」から
自分のじょうずなハナマルのつけ方がわかるようになるのです。
わたしはこの「ありのままの自分と仲良くなる」ことを、
こどもたちには「自分の花を受けいれること」と伝えています。
向日葵の種からは向日葵の花しか咲かないように、
スズランの球根からはスズランの花しか咲きません。
それぞれの種は蒔く時期も、必要な日光や水の量も、
肥料も、育ち方も、咲く花も違います。
それなのに、
向日葵のあなたが自分はスズランだと思い込んでいたり、
スズランのように育つのが正解だと思い込んでいたらどうでしょう?
グイグイ首根っこを下に押して、
まっすぐ上に咲こうとする花の茎を折ってしまうかもしれません。
だからまず、「あなたの花」をみつけ「あなたの花の育て方」に気づいてほしいのです。
自分の花はどんな花で、どんなときに元気に咲いて、どんなとき萎れてしまうのか?
できること、できないこと、得意なこと、苦手なこと、癖。
何が一番の栄養なのか?
どんなふうに伸びる癖があるのか?
自分の花を知り、わかり、受けいれること。
これが「自分の花を受けいれること」であり、
「ありのままの自分と仲良くなる」こと。
「ありのままの自分と仲良くなること」つまり「自分の花を受けいれること」は、
自分自身を慈しむこと、ひいては
自分のいのちを慈しむことにほかなりません。
ありのままの自分の花を受けいれることができたとき、
こどもたちは、
ありのままの自分で自分の人生を歩みながら、
キレイな花を咲かせるようになります。
そして、
キレイな花を咲かせることのできるこどもたちは、
自分自身をたいせつにすることを知っています。
自分自身をたいせつにするからこそ、
自分のまわりにいる人もたいせつにするのだということも。
そうして生きることは、とても気持ちのいいものです。
ありのままの自分で自分らしく生きていくことは
あたり前のように思えて
とても難しく、想像以上にしあわせなことです。